僕らと命のプレリュード

誰もが『アビリティ』と呼ばれる異能を持っている架空の日本が舞台。

アビリティは人々の生活が豊かにする反面、犯罪に用いられることも多く、アビリティによる凶悪犯罪が問題視されていた。

そんなアビリティによる犯罪を取り締まるのが「警察アビリティ課」と呼ばれる部署である。

天ヶ原町に暮らす15歳の双子の兄妹、宵月聖夜と柊もまた、「誰かのために頑張れる人になりなさい」という亡き母の遺言を守るためにアビリティ課を受験していた。

『時』を司るアビリティを持つ2人は、順調に戦闘試験を通過するが、結果としてアビリティ課を落ちてしまう。

しかし、肩を落とす2人に、転機が訪れた。

天ヶ原警察署に、人々を襲う異形の怪物「高次元生物」が現れたのだ。

その場にいた人々を守るべく、高次元生物に立ち向かう2人だったが、倒し切ることができず、絶体絶命の状況に陥ってしまう。

そこに、「特殊戦闘部隊」通称「特部」の隊員が現れ、高次元生物を一蹴。特部総隊長の青年、志野 千秋によって、2人は特部に……高次元生物から人々を守る組織にスカウトされた。

聖夜と柊は、そこで出会った仲間たちと共に力を合わせ、戦いに身を投じる中で彼らと絆を結んでいく。

高次元生物との戦いの果て、明らかになっていく事実は、聖夜達の運命を大きく揺るがすことになる。

『時』の力。大切な人との絆。そして繋がる、遠い遠い未来の話。

思いを貫く現代異能ファンタジー。

18回目の花吹雪～君を守る桜の力～

僕らと命のプレリュードに登場する千秋の大切な人、北原春花の過去の話。

天ヶ原町、西公園の桜の大木。幼い春花と祖母は、2人でそれを見に来ていた。

「桜が散るのはね、来年も、私達に「春」っていう幸せを届けるためよ」

春花の祖母は、桜の花が散ってしまうことを寂しがる春花に対して、優しく告げる。

──桜は、毎年みんなに幸せを届けてくれる。私も、そんな桜のように、大切な人を笑顔にしてあげたい。

春花の中で、そんな思いが芽生えた。

「私、みんなの桜になる！」

春花の思いは、家族や友達、仲間といった大切な人達と過ごす中で、温かな愛を受けながら、優しく花開いていく。

──私、あなたの『桜』になりたい。

大切な人との絆や、愛。そして幸せが詰まった、優しい現代異能ファンタジー。

朝日に歌うセレナーデ

──ボクには、愛した人が2人いる。

アンドロイドのEDS9号機は、マスターを守るために特殊戦闘部隊の青年、宵月聖夜とペアを組み、襲撃者達との戦いに挑むことになった。

聖夜との生活を経て9号機に芽生えたのは温かく、切ない感情。しかし、2人はすれ違ってしまい、その想いを伝えることはできずに戦いに敗れ、聖夜が敵対組織にさらわれてしまい、離れ離れになってしまう。

銃弾を受けて機能が停止してしまった9号機は、特部中央支部の手によって修理され、彼らと共に、聖夜を取り戻そうと奮闘する。

戦いの中で芽生える仲間の絆、恋心、そして、愛情。

聖夜との生活を経て、「心」を手にした9号機と、その周囲の人達が織り成していく、様々な形の「愛」の物語。

僕プレの5年後の話です。

（僕プレ続編①）

そよ風の君と

「俺の……家族になってください」

星空の下、翔太が恋人である柊にプロポーズし、2人は恋人から夫婦となった。

一緒に暮らし始め、幸せなことも、悲しい思い出も、足並みを揃えて乗り越えていく翔太と柊。

2人の大切な家族や仲間たちも、少しずつ幸せな未来へと進んでいく。

恋人から、夫婦へ。夫婦から家族へ。

長い雨を乗り越えて、絆と愛を深めていく、翔太と柊の物語。

（僕プレ続編②）

薔薇の剣士様が溺愛したのは癒しの回復魔道士でした。

太陽の力を持つソレーユ王国の騎士団に、「薔薇の剣士様」と謳われる美しい剣士が居た。彼女の名前はクロエ・フローレス。男女問わずファンの多い彼女だが、彼女が愛しているのは、ただ1人。同じ騎士団に所属している回復魔道士、レオ・ケリーだった。

容姿端麗で強く美しいものの、レオのことになると愛が止まらないクロエと、天然だが強さと優しさを兼ね備えているレオ。穏やかな時間を過ごす2人の運命は、辺境伯の令嬢、ソフィー・フラムライトの護衛を命じられたその日から、大きく動き出す。

2人の想いと、クロエの兄。そして、ソレーユを支える太陽の水晶の存在。全ての真実を知った時、2人はどのような道を選ぶのか…………。

これは、愛おしい人を守りたいという願いが繋ぐ、恋と未来の物語。